【第1回】足関節捻挫とは何か? 〜正しく理解することから始めよう〜

足関節捻挫は、スポーツ現場で最も頻発する外傷のひとつです。特にジャンプの着地、方向転換、接触プレーの際など、足関節が本来の可動範囲を超えて捻られることで、靭帯が損傷する状態を指します。
なかでも最も多いのが外側靭帯損傷です。足首が内側に捻じれて(=内反)、外くるぶしの外側にある前距腓靭帯・踵腓靭帯などが傷つきます。逆に、内側にある三角靭帯の損傷(外反捻挫)は比較的少なく、重症例に分類されます。
注意すべきは、「軽度の捻挫だからすぐ復帰できるだろう」という安易な判断です。靭帯損傷は関節の安定性の低下→再受傷のリスク増大→慢性不安定症と悪循環に陥りやすく、初期対応とリハビリが非常に重要になります。
足関節捻挫は“クセになる”のではなく、“正しく治さないから繰り返す”のです。次回以降、発生メカニズムや段階的なリハビリ、予防までを解説していきます。
Your body can move
身体を変える・未来が変わる
トータルコンディショニングHIGASHI
2024年09月09日 00:00