【第3回】アイシングだけでは不十分 ― 初期対応の本当のポイント

足関節捻挫の初期対応=「RICE処置」と教えられてきた方は多いと思います。R(Rest:安静)、I(Ice:冷却)、C(Compression:圧迫)、E(Elevation:挙上)という4つの基本ですが、近年ではこの考え方にもアップデートが必要です。
現在注目されているのが「PEACE & LOVE」という新しい初期対応の概念です。
- PEACE
- Protect(保護):無理な負荷を避ける
- Elevate(挙上):腫れの軽減
- Avoid anti-inflammatories(消炎鎮痛剤の乱用回避)
- Compress(圧迫):浮腫予防
- Educate(教育):患部と身体全体への正しい理解
- LOVE
- Load(適度な負荷)
- Optimism(前向きな意識)
- Vascularisation(循環促進)
- Exercise(運動療法)
とくに重要なのは、「痛みがある=動かしてはいけない」ではなく、「適切な負荷を早期から入れることが、回復を早める」という視点です。
捻挫への対応は“冷やして安静”から“守って動かす”へと進化しています。指導者や保護者も、こうした現代的な知識を知っておくことが、選手の未来を守る鍵になります。
Your body can move
身体を変える・未来が変わる
トータルコンディショニングHIGASHI
2024年09月23日 00:00