【第4回】靭帯損傷のグレード分類と復帰目安

足関節捻挫は、その重症度によって「グレード1〜3」に分類されます。復帰までの期間やアプローチが異なるため、正確な評価と段階的なリハビリ設計が不可欠です。
- グレード1(軽度):靭帯の微小損傷。腫れや痛みは軽く、荷重も可能。2〜3日で軽度運動に復帰可能なケースもあるが、固有感覚トレーニングを省略すると再発リスクが高まる。
- グレード2(中等度):靭帯の部分断裂。明確な腫れ・圧痛・可動制限があり、荷重や歩行に支障をきたす。2〜6週間のリハビリが必要。この段階での不適切な復帰は、慢性化のリスクが最も高い。
- グレード3(重度):靭帯の完全断裂。関節の不安定性が顕著で、手術が検討されるケースもある。3か月以上のリハビリと競技復帰プログラムが必要。
重要なのは、「軽度だからすぐ復帰していい」という油断をしないこと。たとえグレード1でも、“靭帯が損傷した”という事実に向き合い、再発防止のプロセスを踏むことが、長期的な競技人生を守る第一歩になります。
Your body can move
※イラストはわかりやすく簡素にしています。腓骨がありません。申し訳ありません。
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トータルコンディショニングHIGASHI
2024年09月30日 00:00