【第5回】超音波・テーピング・装具 ― 使いどきと注意点

足関節捻挫のケアには、様々なサポートツールが用いられます。ただし、それぞれには明確な目的と適切なタイミングがあり、誤った使い方は逆効果になることもあります。
- 超音波治療:炎症初期における血流促進、浮腫軽減を目的に使用されますが、施術のタイミング・部位・出力設定を誤ると逆に悪化を招くことも。臨床判断が重要です。
- テーピング:即時的な安定性の確保と、動作時の不安軽減に効果的。**“あくまで補助であり、治療ではない”**という理解が大切です。貼り続けすぎると筋力低下や依存のリスクも。
- 足関節装具(サポーター):中〜重度の捻挫で用いられますが、“動かさない時期”→“徐々に可動を引き出す時期”→“動作中の保護”という使い分けが必要。いつまでも装具に頼りきると、自然回復力が低下します。
最も重要なのは、これらのツールを“使わないで済む身体”を作ること。 道具に頼るのではなく、段階的なトレーニングと自己管理能力の向上こそが、最大の予防策です。
Your body can move
※イラストはわかりやすく簡素にしています。腓骨がありません。申し訳ありません。
トータルコンディショニングHIGASHI
2024年10月07日 00:00