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第2回:積極的休養と消極的休養(アスリート休養学 コラム)

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〜“完全に休む”だけが休養じゃない〜

「休養」と聞くと、「何もしないで横になる」「一日中寝る」といった“完全なオフ”を思い浮かべる人が多いかもしれません。しかし、アスリートにとって重要なのは、“動きながら回復する”という視点です。これが今回のテーマ、「積極的休養(アクティブレスト)」と「消極的休養(パッシブレスト)」です。

■ 積極的休養(アクティブレスト)とは?

積極的休養とは、軽い運動や身体活動を行いながら疲労回復を促す休養のことです。
たとえば:
・軽いジョギングやウォーキング
・ストレッチやモビリティエクササイズ
・ヨガやバランストレーニング
・リラクゼーション系の水泳やサイクリング など

これらは血流を促進し、筋肉内の疲労物質(例:乳酸)の代謝を高める効果があります。また、完全な休養日よりも、心身ともにリズムが崩れにくく、パフォーマンスの波を安定させやすいというメリットもあります。

■ 消極的休養(パッシブレスト)とは?

一方、消極的休養は「完全に動かず、身体を休ませること」です。
主な例として:
・睡眠・昼寝
・リラックスして過ごす時間
・温浴・マッサージ
・何もしないで静かに過ごすこと

心身に強いストレスや疲労がかかっている時には、この“パッシブレスト”の価値が非常に高まります。特にハードなトレーニングの直後や、大会の翌日などには不可欠です。

■ どちらを選ぶべきか?

重要なのは、「どちらが良いか」ではなく、「状況に応じて使い分ける」ことです。
たとえば:
・軽度の疲労や日常のメンテナンス → 積極的休養
・強い筋肉痛・深い疲労感・試合後 → 消極的休養

さらに、試合前やピーキング期には過剰なアクティビティが逆効果になる場合もあるため、トレーニングとのバランスを見極める感覚が重要です。

■ まとめ
・休養は「動かないこと」だけではない
・積極的休養=軽い運動で血流と回復を促進
・消極的休養=身体と心を完全にオフにする
・状況に応じて「両者を戦略的に使い分ける」ことが最も効果的

【次回予告】
第3回では、「睡眠とスポーツパフォーマンスの関係性」について詳しく掘り下げていきます。睡眠の質をどう高めるか?パフォーマンスにどんな影響があるのか?科学的な根拠とともに解説します。

ていきます。

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2024年01月21日 00:00