【第7回】“見せる筋肉”志向が強すぎる若手アスリートへ

最近は、SNSや動画メディアの影響で“見た目のかっこよさ”に憧れる若手アスリートが増えています。シャツから浮き出る胸筋、バキバキの腹筋、太く盛り上がった腕…。その見た目がモチベーションになること自体は悪いことではありません。しかし、それがパフォーマンスを犠牲にする方向へ進んでしまうと、本末転倒です。
特に高校生〜大学生の世代は、身体が急激に成長し、筋肉もつきやすくなる時期です。だからこそ、筋肥大を狙えば比較的早く結果が出やすく、「太くなる=成長している」と錯覚してしまうことも少なくありません。
しかし、アスリートに本当に必要なのは、「見える筋肉」より「動ける筋肉」。競技で使える筋力・連動性・柔軟性・瞬発力のバランスが取れた身体がなければ、どれだけ見た目が立派でも、試合では通用しません。
また、過度な筋トレやプロテイン中心の偏った食生活に走ることで、体が硬くなったり、怪我をしやすくなったりするケースも見られます。これでは、せっかくの成長期を逆に台無しにしてしまいます。
若いアスリートほど、「どう見えるか」ではなく「どう動けるか」を大切にするべきです。土台をしっかり作っておけば、自然と見た目も引き締まり、結果的にバランスの取れた体になります。“見た目を鍛える”のではなく、“パフォーマンスを鍛える”意識を、今こそ育てていきましょう。
Your body can move
身体を変える・未来が変わる
トータルコンディショニングHIGASHI
2021年11月21日 00:00