【第9回】トップアスリートの筋肉は“機能美”の極み

テレビやSNSで見るトップアスリートたちの体は、一見すると「見せる筋肉」のように感じられます。しかし、実際に彼らの筋肉は「見せるため」ではなく、「最大限に動けるよう設計された機能美」そのものです。
トップレベルのアスリートに共通しているのは、無駄な筋肉が一切ない、洗練された身体です。必要な場所に、必要なだけ筋肉がついており、関節の可動域や動きのしなやかさも確保されています。だからこそ、スピード・パワー・柔軟性・持久性すべての能力を高次元で融合させたプレーが可能になるのです。
例えば、世界で活躍するサッカー選手やスプリンター、バレーボール選手を見てみましょう。彼らの筋肉は大きすぎず、むしろ“細く見える”ことさえありますが、爆発的なスピードやジャンプ力、バランス感覚は圧倒的です。これは「鍛えている筋肉」ではなく、「使いこなせる筋肉」だからこそ出せるパフォーマンスです。
また、トップアスリートはトレーニングだけでなく、リカバリー・栄養・睡眠・日常の姿勢や動作まで徹底しています。筋肉を“育てる”のではなく、“管理している”感覚に近いと言えるでしょう。自分の体を熟知し、常にパフォーマンスを最大化することを意識しているからこそ、無駄がなく、機能性と美しさが両立された体が自然とつくられるのです。
この“機能美”は、目指す価値のある理想の姿です。見た目ではなく、「どう動けるか」「どう戦えるか」を軸に体をつくっていくことで、結果的に美しさすら備わっていきます。アスリートにとっての本当の「カッコよさ」とは、まさにこの機能美に他なりません。
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