トータルコンディショニングHIGASHI|鹿児島県鹿児島市

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【第7回】成長期特有の障害予防

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ジュニアアスリートへの配慮

成長期のジュニアアスリートは、体が急速に変化する“過渡期”にあります。骨の伸び、筋肉や腱の成長スピード、ホルモンバランスなど、成人とはまったく異なるコンディション下でスポーツを行っているため、特有のケガや障害リスクが存在します。

代表的なのが「骨端症(こったんしょう)」です。オスグッド病(脛骨粗面炎)やシーバー病(踵骨骨端症)などは、骨の成長に対して筋肉や腱が追いつかず、引っ張る力が繰り返しかかることで発症します。特にジャンプやダッシュの多い競技に多く見られ、男子では12〜15歳、女子では10〜13歳がピークです。

また、成長期は筋力に対する関節の安定性が未熟で、姿勢保持やフォームの再現性が不安定です。これにより、無意識のうちに“代償動作”が起きやすく、股関節や腰、足関節への過剰負荷が蓄積されやすくなります。見た目には元気そうでも、関節内部では炎症が進行しているケースもあります。

この時期に重要なのは、「結果」よりも「動きの質」に焦点をあてる指導です。フォームを丁寧に習得させる、自重での基礎トレーニングを徹底する、無理な追い込みを避けるなど、“育てる”視点を持つことが不可欠です。

さらに、練習の合間にセルフチェックやストレッチを取り入れ、「自分の体に意識を向ける時間」を持たせることも、ケガの予防につながります。チームとして、「今は伸びしろの土台を作る時期である」という共通認識を持つことが、長期的に活躍できる選手を育てる土壌となります。

成長期の身体は、ガラス細工のようなもの。だからこそ、丁寧に、根気よく、じっくりと関わることが必要なのです。

 

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身体を変える・未来が変わる
トータルコンディショニングHIGASHI

 

2023年09月10日 00:00