【第3回】GPS 現場でどう使う?

高校サッカーでのGPS導入と運用のリアル
GPSデバイスはプロチームだけのものと思われがちですが、近年では高校サッカー部でも導入が進んでいます。実際、私たちがサポートする複数の強豪校でも、限られた台数でも効果的に活用されています。
導入の第一歩は、「目的の明確化」です。ただデータを集めるだけでは意味がありません。最も多い目的は、「試合や練習での運動量の可視化」「選手のパフォーマンス変化の記録」「怪我リスクの兆候把握」などです。これらを明確にしておくことで、現場での“使えるツール”になります。
実際の運用では、1チームに1〜2台だけでも十分効果を発揮します。すべての選手に装着できなくても、ポジションごとに代表選手を決めて装着することで、チーム全体の傾向を把握できます。また、同じ選手に継続的に付け続ければ、コンディションや成長の推移も記録可能です。
現場での流れは以下のようなものです:
1.試合やゲーム形式のトレーニングでGPSを装着
2.データを回収し、タブレットやPCで簡易分析
3.翌日の練習や個別ミーティングでフィードバック
特に重要なのは、「そのデータをどう選手に伝えるか」です。単に「スプリントが少ない」や「走行距離が短い」と伝えるだけでは、選手の心には響きません。「ここでスプリントが多かったのは、裏抜けへの意識が高かった証拠」「加速が少なかったのは、守備の準備が遅れていた可能性がある」など、数値を“意味”に変換する力が指導者には求められます。
また、すべての数値に一喜一憂する必要はありません。GPSはあくまで「プレー内容のヒント」を与えてくれるツールです。私たち指導者が感覚と照らし合わせて初めて、その真価を発揮します。
現場で使いこなすために大切なのは、「完璧を目指さず、使いながら慣れていく」こと。データの精度や回収率にこだわりすぎて現場が疲弊してしまっては本末転倒です。
GPSを味方につけることで、選手の努力が見える。成長が見える。そして未来が見えてくる。私たちは、これからもその“見える力”を育てるサポートを続けていきます。
生徒でも扱えるGPSデバイス。設定から測定まで生徒でも実施可能。
トータルコンディショニングHIGASHIでは、チーム・選手の現場に寄り添いながら、科学的根拠に基づいたフィジカルサポートを提供しています。
◆フィジカルトレーニング
─ 年代・競技・ポジションに応じた目的別プログラムで、基礎力から実戦応用までをトータルサポート。
◆フィジカルテスト
─ スプリント・ジャンプ・アジリティ・筋力などの数値化を通じて、現状把握と個別指導に役立つデータを提供。
◆トレーナー帯同
─ 試合・合宿・遠征先でのケア、テーピング、ウォーミングアップ、リカバリー対応まで、現場対応が可能。
◆GPSデータ分析
─ データに基づいたポジション別の運動量評価や、試合後の個別フィードバックを提供。
アスリートの「今」に目を向け、「未来」の成長をサポートするために。フィジカル強化やケガ予防に関するお悩みがある方は、ぜひ一度お問い合わせください。
現在サポートチーム
・神村学園高等部 男子サッカー部
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