【第10回】GPSで“チーム全体が強くなる”使い方とは(GPSコラム)

チーム全体のパフォーマンス向上
GPSデータは個々のパフォーマンスを数値化するツールとして注目されていますが、本当に価値があるのは、「チーム全体のパフォーマンス向上」に活かす使い方ができたときです。個人のデータをチームで共有し、指導・意識・連携の全体最適化につなげていくことで、チームとしての競争力は確実に上がっていきます。
たとえば、ある高校サッカー部では試合ごとに全選手のGPSデータを取得し、ポジションごとの平均値を毎回提示しています。「サイドハーフの高強度走行比率は10%以上が目安」「FWのスプリント回数は15回以上が基準」といった“チーム内スタンダード”を数値で明確化。これにより、選手同士の競争意識が高まり、パフォーマンスの底上げが実現しました。
さらに、選手自身が自分の強み・弱みを理解することで、「自分はどんな役割を担っているのか」「チーム内でどのように貢献できているのか」という自覚が生まれます。結果的に、GPSデータが戦術理解やプレー意図の共有にも役立つのです。
また、データを共有することで、選手同士の「声かけ」も具体的になります。「今日は高強度の出力少なかったな」「もっと後半にスプリント出した方がいいよ」といったフィードバックが、自然とピッチ上で交わされるようになりました。これはチームの成熟度が上がった証でもあります。
もちろん、ただ全員に同じように走らせるのではなく、ポジション・役割ごとの適切な目標設定が必要です。そのためには、コーチ陣がデータの意味を正しく理解し、選手に伝える言語を持っていることが前提になります。
GPSは「チーム全体のフィジカル戦術を作るツール」にもなり得ます。個人の課題を改善するだけでなく、ポジションバランスの調整や戦術的配置の検討にも活用できるのです。
データは個人のものではなく、チームの武器になる。
GPSを「評価ツール」ではなく、「育成ツール」として活用する視点こそが、チームを一段上のステージへと導く鍵になります。
GPSデバイスベスト(デバイスブラジャー)を着けた状態のハーフタイム
トータルコンディショニングHIGASHIができること
トータルコンディショニングHIGASHIでは、チーム・選手の現場に寄り添いながら、科学的根拠に基づいたフィジカルサポートを提供しています。
◆フィジカルトレーニング
─ 年代・競技・ポジションに応じた目的別プログラムで、基礎力から実戦応用までをトータルサポート。
◆フィジカルテスト
─ スプリント・ジャンプ・アジリティ・筋力などの数値化を通じて、現状把握と個別指導に役立つデータを提供。
◆トレーナー帯同
─ 試合・合宿・遠征先でのケア、テーピング、ウォーミングアップ、リカバリー対応まで、現場対応が可能。
◆GPSデータ分析
─ データに基づいたポジション別の運動量評価や、試合後の個別フィードバックを提供。
アスリートの「今」に目を向け、「未来」の成長をサポートするために。フィジカル強化やケガ予防に関するお悩みがある方は、ぜひ一度お問い合わせください。
現在サポートチーム
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