【第2回】ポジションで必要な筋力は違う(サッカーフィジカル コラム)

全員が同じ筋トレでいいのか?
「チーム全員が同じ筋トレメニューをこなす」そんな風景は、部活動やクラブチームでは今も一般的です。しかし、サッカーはポジションごとに求められる動きが違い、それに伴って必要な筋力や身体の使い方も異なります。
たとえば、センターバック(CB)とフォワード(FW)を比較してみましょう。
CBには、ゴール前で競り合うための上半身の押し返す力(プレス力)や、地面からの力を効率よく伝えるための体幹の安定性、股関節のブレない支持力が求められます。空中戦や対人で負けない「止まる力」が重要です。
一方FWは、裏への抜け出しやトラップ後の一歩目で勝負が決まるポジション。瞬発的な加速力、減速して止まるブレーキ力、ジャンプ後の着地安定性など、爆発力と切り返しの鋭さが求められます。
このように、ポジションごとに「使う筋肉」「出力する方向」「タイミング」はすべて違います。にもかかわらず、全員が同じトレーニングを繰り返すと、
・鍛えるべき部位に刺激が入らない
・不要な筋肥大により動きが鈍くなる
・自分に合わない動作でフォームを崩す
といった逆効果にもなり得ます。
とはいえ、すべての選手に完全に別々のメニューを与えるのも、育成年代では現実的ではありません。ポジションが定まっていない選手や、動きの基礎を身につける段階では、「同じ内容を丁寧に反復すること」も大切な時間です。
重要なのは、ベースとなる共通メニュー(体幹・骨盤・肩甲骨周囲など)に対して、ポジション特性を少しずつ加える工夫です。
たとえば・・・
CB:ブルガリアンスクワット+チューブで押し込み動作
FW:スプリントランジ+左右のジャンプ系(ラテラルバウンド)
このように目的に沿った種目を1~2つ加えるだけでも、動作は大きく変わってきます。
筋トレの目的は「鍛えること」ではなく、「試合で動きを発揮すること」。
そのためには、“全員同じ”から一歩踏み出し、「この選手はどこで勝負するのか?」という視点から、筋トレを“設計”していく必要があります。
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