心拍数で捉える現代サッカーの強度
サッカーにおける「レッドゾーン」とは、単に速く走ることを指すのではありません。ここでいうレッドゾーンは「最大心拍数の80%以上の状態」でプレーしている時間を意味します。つまり、選手が心臓に大きな負担をかけながら、全身に酸素を運び続けている状態です。走行スピードだけではなく、プレッシングやボール保持時の動き、守備での切り替えなど、さまざまな局面で心拍数は急上昇し、レッドゾーンに突入します。
欧州のトップクラブでの調査では、試合中にレッドゾーンでプレーする時間は合計で20〜30分に及ぶとされます。この時間が長いほど「高強度で試合を戦い続けた」ことを意味し、特にハイプレスやトランジションを重視するチームではレッドゾーン滞在時間が長くなる傾向があります。単に走行距離が多い選手よりも、レッドゾーンでどれだけの時間プレーできたかが、チームの戦術遂行度や勝敗に直結しているのです。
ただし、心拍数の高い状態が長く続けば、疲労物質が蓄積し、判断力や集中力は低下します。終盤での不用意なミスやプレー精度の低下は、多くの場合この疲労の影響によるものです。したがって、レッドゾーンでのプレー時間を増やすだけでなく、「レッドゾーンに入りながらも質を落とさない身体」を作ることが求められます。
そのために必要なのが、持久系トレーニングとインターバル形式のトレーニングです。特にインターバルトレーニングは、心拍数を意図的にレッドゾーンに上げ、回復を挟みながら繰り返すことで「高心拍に耐えながら動き続ける力」を養えます。ただし、強度管理を誤るとオーバートレーニングや怪我のリスクもあるため、適切な負荷コントロールと段階的な指導が不可欠です。
現代サッカーは、レッドゾーンでどれだけ質を保ちながらプレーできるかが勝敗を左右します。選手にとっては「心肺機能と筋肉の両方を鍛え、レッドゾーンでの動作精度を維持する力」が必須条件となっているのです。
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心拍数を確認すれば選手の負荷もみえてくる。
トータルコンディショニングHIGASHIができること
トータルコンディショニングHIGASHIでは、チーム・選手の現場に寄り添いながら、科学的根拠に基づいたフィジカルサポートを提供しています。
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