速度と心拍から見える課題
現代サッカーの特徴は、試合を通じて繰り返される高強度の走りです。特にスプリントや22km/h以上での高強度ランは、ゴールやピンチに直結する場面で必ず発生します。しかし、こうした速度を繰り返し発揮するためには、単純なスピードだけでなく「疲労に耐える力」が欠かせません。
試合の前半では鋭いスプリントを出せていた選手が、後半になると伸びが鈍ることがあります。これは筋肉のエネルギー枯渇や乳酸の蓄積によって、速度を維持する能力が落ちるからです。実際、研究では疲労が進行するとスプリント速度が平均で5〜10%低下することが示されています。サッカーにおいてこの差は、相手を振り切れるか、逆に追いつかれてしまうかを分ける決定的な違いです。
さらに、疲労は心拍数にも影響します。レッドゾーン(最大心拍数の80%以上)での滞在時間が長くなると、後半に判断力が鈍り、プレーの精度が落ちることが多く見られます。パスやシュートの精度が下がったり、守備での対応が一歩遅れるのは、心拍数の高さと疲労の蓄積が大きく関わっているのです。
こうした疲労に打ち勝つためには、試合を想定したトレーニングが必要です。単発のスプリントで終わらず、インターバル形式で「繰り返すスプリント」を取り入れることで、疲労下でも速度を発揮できる力を養えます。また、全力疾走だけでなく、加速・減速を組み合わせたトレーニングは試合動作に直結します。ただし、強度が高い分だけ怪我のリスクも高まるため、負荷の調整や段階的な導入が重要です。
サッカーの中で最も価値を持つのは「疲労の中でも走り切れる力」です。速度を落とさず、心拍数が高い状況でも正確にプレーできる選手こそ、最後までチームを勝利に導けます。
高強度に対応できる体を作りたい選手・指導者の方へ。
高強度のトレーニングは、特別な環境がなくても取り組むことができ、サッカーに必要な走力や持久力を大きく伸ばすことが可能です。
さらにGPSデータを活用したフィジカル分析や、フィジカルテストによる客観的な測定を組み合わせれば、自分の課題をより正確に把握し、トレーニング効果を最大限に高めることができます。
フットボールで本当に戦える体を手に入れたい選手・指導者の方は、ぜひご相談ください。
スプリント力を上げるだけでなく回復できる体を作る。そんなメニューが必要。
トータルコンディショニングHIGASHIができること
トータルコンディショニングHIGASHIでは、チーム・選手の現場に寄り添いながら、科学的根拠に基づいたフィジカルサポートを提供しています。
◆フィジカルトレーニング
─ 年代・競技・ポジションに応じた目的別プログラムで、基礎力から実戦応用までをトータルサポート。
◆パーソナルトレーニング
─ 選手一人ひとりの課題や目標に合わせた個別指導を行い、フォーム改善から体力強化までオーダーメイドで対応。
◆フィジカルテスト
─ スプリント・ジャンプ・アジリティ・筋力などの数値化を通じて、現状把握と個別指導に役立つデータを提供。
◆トレーナー帯同
─ 試合・合宿・遠征先でのケア、テーピング、ウォーミングアップ、リカバリー対応まで、現場対応が可能。
◆GPSデータ分析
─ データに基づいたポジション別の運動量評価や、試合後の個別フィードバックを提供。
アスリートの「今」に目を向け、「未来」の成長をサポートするために。フィジカル強化やケガ予防に関するお悩みがある方は、ぜひ一度お問い合わせください。
現在サポートチーム
・神村学園高等部 男子サッカー部
・神村学園中等部 男子サッカー部
・鹿児島工業高校 バレー部
・米子北高校 サッカー部(鳥取県)
・宇部鴻城高校 サッカー部(山口県)
・筑紫中央高校 サッカー部(福岡県)
▶お問い合わせ・ご相談は
《トータルコンディショニングHIGASHI》公式サイトよりご連絡いただけます。
Your body can move