フォーム効率と姿勢コントロール
サッカーにおける走力は、単なる体力や筋力の問題ではありません。実際の試合では90分間にわたり加速・減速・方向転換が絶えず要求され、その中でどれだけ効率的に動けるかがパフォーマンスを左右します。その鍵となるのが「走りの技術」です。正しいフォームや姿勢コントロールを身につけていないと、余計なエネルギー消費が増えるだけでなく、スプリントや減速の質が落ち、結果としてプレーの精度や継続力に影響を与えます。
例えば加速局面では、接地時間を短くしつつも地面に力を真っ直ぐ伝えられるかが重要です。上体が起き上がるのが早すぎたり、足の蹴り出し方向が乱れていたりすると、せっかくの筋力やスピードが前方への推進力につながりません。逆にフォームが整っていれば、小さな一歩の積み重ねでも一気に加速でき、25km/h以上のスプリントへと効率よく到達できます。
減速や方向転換の場面では、上体のコントロールが欠かせません。体幹がブレると膝や足首に過度な負担がかかり、制動力が落ちるだけでなく怪我のリスクも高まります。実際に多くの故障は「走り方の技術不足」が背景にあることが少なくありません。しっかりとした姿勢を保ちつつ、股関節・膝・足首を順に使って衝撃を吸収できれば、強いブレーキをかけても次の動作にスムーズにつなげることができます。
走りの技術は、単純なフィジカルトレーニングだけでは培えません。動きづくりのドリルを取り入れ、姿勢や接地の仕方を意識的に学習することが必要です。たとえばランニングドリルやスプリントドリルは、腕振りと脚の連動を高め、正しい接地リズムを身につけるために有効です。さらに、動画撮影や鏡を活用して自分のフォームを客観的に確認することも、改善の大きなきっかけになります。
近年の研究でも、走りの技術を体系的に改善した選手は、最大速度だけでなく「同じ強度を何度も繰り返せる能力」が向上することが示されています。効率的なフォームは単に速さを上げるだけでなく、疲労の蓄積を抑え、試合終盤でもスプリントや高強度ランを維持することに直結します。つまり、走り方の改善はパフォーマンスと怪我予防の双方に効果をもたらす、最も基礎的かつ重要なトレーニングの一つなのです。
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ハードルを使って股関節の動かしを意識させる
トータルコンディショニングHIGASHIができること
トータルコンディショニングHIGASHIでは、チーム・選手の現場に寄り添いながら、科学的根拠に基づいたフィジカルサポートを提供しています。
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アスリートの「今」に目を向け、「未来」の成長をサポートするために。フィジカル強化やケガ予防に関するお悩みがある方は、ぜひ一度お問い合わせください。
現在サポートチーム
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